獣医師の杉井めぐみです。
今日はうちの猫のMRI検査のため、川口市にある、どうぶつの総合病院内、キャミック埼玉という検査専門の病院に行ってきました。

うちの猫は、現在17歳で、慢性腎不全と慢性膵炎がありますが、ここ数日、けいれん発作を起こすようになりました。

けいれん発作にもさまざまな原因があり、原因によって適切な治療も、将来どうなるかも違ってきます。
●痙攣発作を引き起こす可能性のある病気●
脳の病気
てんかん、水頭症、脳炎(ジステンパー、狂犬病、猫伝染性腹膜炎FIP)、脳腫瘍、脳梗塞、貯蔵病
脳以外の病気で起こることもあります。
腎不全(尿毒症)、低血糖、子癇、門脈シャント(肝性脳症)、高カリウム血症、高カルシウム血症
(れいの場合は、腎不全が良好にコントロールされているので、腎不全からの発作ではないと考えていました。)
そこで、原因を探るべく、脳の断層写真を見ることができる、MRI検査をすることにしました。

もともとの病気もあるので、前日から点滴をして体調を整えて、検査に臨みました。(犬や猫ではMRI検査には全身麻酔が必要になります)。

病院の待合室で。
検査には、わたしが獣医師であることもあり、立ち会わせてもらいました。

麻酔に備えて、呼吸をするときの空気の通り道である気管に、チューブを入れています。

麻酔をして、MRIの器械のベッドへ。
専門の獣医師さんと、看護師さんが見ていてくれます。

このように全身麻酔をかけて動かないでところでMRIの機械に入り、検査したい場所の断層撮影(内部の輪切りが見える画像)を行います。
操作しているところからも、ビデオカメラのモニターで中の様子がしっかりと見えます。
また、麻酔をしている間の心拍数や呼吸数などの生体モニターも操作室から監視できます。

20~30分程度で検査は終わりです。
おつかれさま♡よくがんばりました♡
麻酔を切って、目が醒めるまで、反射が戻るまで、呼吸のためのチューブはそのままです。

反射が戻り、自分でしっかり呼吸ができるようになったので、ICU室へ移動して、もうちょっとしっかり覚めるまで様子を見ます。

帰りの車の中です。
安心して、また眠くなりました♡

アポロへ帰ってきました。
だいぶしっかりしています。
明日までは、点滴入院(?)です。
診察から、検査が終わって麻酔が覚めて帰れるようになるまでは、2~3時間です。
幸いにも、脳腫瘍や脳梗塞などの異常はありませんでした。
てんかんの可能性が最も高いので、これからの治療方針が決まりました。
ちょっとほっとひと安心しました。
病院に来てくれている患者さんでも、MRI検査が必要になる場合もあります。
実際どんな検査なのかよくわからなくて、飼い主さんが不安に思われることもあると思います。
今回は、たまたまですが、うちの猫の体験を潜入レポートができるチャンスだと思い、写真を撮らせていただき、記事にしてみました。
ご質問がありましたら、診察のときにお声がけください。
どうぶつの総合病院
http://www.syn.ne.jp/
動物健診センターキャミック
http://www.camic.jp/
今日はうちの猫のMRI検査のため、川口市にある、どうぶつの総合病院内、キャミック埼玉という検査専門の病院に行ってきました。

うちの猫は、現在17歳で、慢性腎不全と慢性膵炎がありますが、ここ数日、けいれん発作を起こすようになりました。

けいれん発作にもさまざまな原因があり、原因によって適切な治療も、将来どうなるかも違ってきます。
●痙攣発作を引き起こす可能性のある病気●
脳の病気
てんかん、水頭症、脳炎(ジステンパー、狂犬病、猫伝染性腹膜炎FIP)、脳腫瘍、脳梗塞、貯蔵病
脳以外の病気で起こることもあります。
腎不全(尿毒症)、低血糖、子癇、門脈シャント(肝性脳症)、高カリウム血症、高カルシウム血症
(れいの場合は、腎不全が良好にコントロールされているので、腎不全からの発作ではないと考えていました。)
そこで、原因を探るべく、脳の断層写真を見ることができる、MRI検査をすることにしました。

もともとの病気もあるので、前日から点滴をして体調を整えて、検査に臨みました。(犬や猫ではMRI検査には全身麻酔が必要になります)。

病院の待合室で。
検査には、わたしが獣医師であることもあり、立ち会わせてもらいました。

麻酔に備えて、呼吸をするときの空気の通り道である気管に、チューブを入れています。

麻酔をして、MRIの器械のベッドへ。
専門の獣医師さんと、看護師さんが見ていてくれます。

このように全身麻酔をかけて動かないでところでMRIの機械に入り、検査したい場所の断層撮影(内部の輪切りが見える画像)を行います。
操作しているところからも、ビデオカメラのモニターで中の様子がしっかりと見えます。
また、麻酔をしている間の心拍数や呼吸数などの生体モニターも操作室から監視できます。

20~30分程度で検査は終わりです。
おつかれさま♡よくがんばりました♡
麻酔を切って、目が醒めるまで、反射が戻るまで、呼吸のためのチューブはそのままです。

反射が戻り、自分でしっかり呼吸ができるようになったので、ICU室へ移動して、もうちょっとしっかり覚めるまで様子を見ます。

帰りの車の中です。
安心して、また眠くなりました♡

アポロへ帰ってきました。
だいぶしっかりしています。
明日までは、点滴入院(?)です。
診察から、検査が終わって麻酔が覚めて帰れるようになるまでは、2~3時間です。
幸いにも、脳腫瘍や脳梗塞などの異常はありませんでした。
てんかんの可能性が最も高いので、これからの治療方針が決まりました。
ちょっとほっとひと安心しました。
病院に来てくれている患者さんでも、MRI検査が必要になる場合もあります。
実際どんな検査なのかよくわからなくて、飼い主さんが不安に思われることもあると思います。
今回は、たまたまですが、うちの猫の体験を潜入レポートができるチャンスだと思い、写真を撮らせていただき、記事にしてみました。
ご質問がありましたら、診察のときにお声がけください。
どうぶつの総合病院
http://www.syn.ne.jp/
動物健診センターキャミック
http://www.camic.jp/
獣医師の杉井めぐみです。
今日は診療がお休みの水曜日でしたが、
みんなで農工大の動物病院を見学に行きました。
日常の診療で、より高度で専門的な治療を希望され、大学病院や専門病院などの二次診療施設を患者さんにご紹介することがありますが、
『大学病院ってどんなところですか?』と看護師さんから質問があったので、今回の見学会をすることにしました。

お天気も良く、広い広い農場~♡
風は強かったですが。。。
実際に病院で働く看護師さんや、獣医師さんの話を聞きながら、施設を案内していただきました!
皆さん、お忙しいところお邪魔したにもかかわらず、気さくに丁寧にお話ししてくださいました♡(^_^)

大学時代の先輩の先生も、後輩の先生もいらっしゃいました♡
受付から診察、検査、処置、手術、入院の流れのすべてをひとつひとつ、見せていただきました。
輸血用のワンちゃん用に、ドッグランもありました!
ワンちゃんも、とってもフレンドリーでした☆

CTやMRIなどの大型の検査器械、手術室、検査室、入院室、薬局など、個人病院とは違うところもたくさんでした。
スタッフ皆で見学できたことで、ご紹介するときにも、より具体的なイメージを持ってご説明できると思います。
…見学後のお昼は、学食で。(*^_^*)
さすが、学食、リーズナブル!!!
今日は診療がお休みの水曜日でしたが、
みんなで農工大の動物病院を見学に行きました。
日常の診療で、より高度で専門的な治療を希望され、大学病院や専門病院などの二次診療施設を患者さんにご紹介することがありますが、
『大学病院ってどんなところですか?』と看護師さんから質問があったので、今回の見学会をすることにしました。

お天気も良く、広い広い農場~♡
風は強かったですが。。。
実際に病院で働く看護師さんや、獣医師さんの話を聞きながら、施設を案内していただきました!
皆さん、お忙しいところお邪魔したにもかかわらず、気さくに丁寧にお話ししてくださいました♡(^_^)

大学時代の先輩の先生も、後輩の先生もいらっしゃいました♡
受付から診察、検査、処置、手術、入院の流れのすべてをひとつひとつ、見せていただきました。
輸血用のワンちゃん用に、ドッグランもありました!
ワンちゃんも、とってもフレンドリーでした☆

CTやMRIなどの大型の検査器械、手術室、検査室、入院室、薬局など、個人病院とは違うところもたくさんでした。
スタッフ皆で見学できたことで、ご紹介するときにも、より具体的なイメージを持ってご説明できると思います。
…見学後のお昼は、学食で。(*^_^*)
さすが、学食、リーズナブル!!!
獣医師の杉井です。
休診日でしたので、空いた時間を利用して、2014年8月から開業予定のJASMINE どうぶつ循環器病センターの内覧会に行ってきました。
横浜の都筑区と言うところに出来た病院です。
電車で行くと約1時間半です。

センター長の上地先生です。
上地先生は大学の循環器科の教授として、多くの循環器の手術をされてきた先生です。

特に小型犬の心臓病の約9割と言われる「僧帽弁閉鎖不全症」の手術では、おそらく国内トップクラスの先生ではないでしょうか。
血液の流れを一定(静脈→心臓→動脈)に保つために、心臓の中には一方向にしか開かない4つの弁があります。
そのうちの一つ「僧帽弁」が閉まりが悪くなったり(閉鎖不全)、変形したりして血液の流れに逆流や乱流が出来てしまい、その結果、血液の循環が悪くなるのが「僧帽弁閉鎖不全症」です。
従来は、いったん弁が駄目になると、もうその弁を治すことはできませんでした。
ですから、治療法は内服中心ですが、多くの場合は弁の状態がだんだん悪化し、それとともに薬の数もどんどん増えていったり、次第に症状をコントロールしきれなくなってきてしまったりします。

JASMINEどうぶつ循環器病センターの手術室です。
循環器手術のための最新の設備が整っています。
手術は「体外循環」という方法で、いったん心臓の拍動を完全に止め、機械製の人工心肺に体の血液を全て流して、そこで酸素交換をしながら、心臓を開いて直接僧帽弁を治します。
手術の成功率も90%近くあるそうで、手術を受けた犬の多くは、薬も殆ど要らないか、全く飲まなくても良くなり、元気で過ごせるそうです。
現時点で、この手術が出来るどうぶつ病院は、国内で3,4施設だと思います。
もちろん当院からこちらの施設までは、距離がかなりありますし、費用もちょっとビックリするくらいかかります。
手術実施可能かどうかも、それぞれの犬で個別の判断基準が必要になります。
残念ながらいまのところ、誰でも気軽に受けることのできる手術というわけではありません。
しかし、このように進歩し続ける先進医療の分野にもつねにアンテナを張り続け、患者さんに情報提供することが出来ればと思っています。
ちなみにJASMINEという略称にひっかけてか、ジャスミン色のあめが配られていました。
休診日でしたので、空いた時間を利用して、2014年8月から開業予定のJASMINE どうぶつ循環器病センターの内覧会に行ってきました。
横浜の都筑区と言うところに出来た病院です。
電車で行くと約1時間半です。

センター長の上地先生です。
上地先生は大学の循環器科の教授として、多くの循環器の手術をされてきた先生です。

特に小型犬の心臓病の約9割と言われる「僧帽弁閉鎖不全症」の手術では、おそらく国内トップクラスの先生ではないでしょうか。
血液の流れを一定(静脈→心臓→動脈)に保つために、心臓の中には一方向にしか開かない4つの弁があります。
そのうちの一つ「僧帽弁」が閉まりが悪くなったり(閉鎖不全)、変形したりして血液の流れに逆流や乱流が出来てしまい、その結果、血液の循環が悪くなるのが「僧帽弁閉鎖不全症」です。
従来は、いったん弁が駄目になると、もうその弁を治すことはできませんでした。
ですから、治療法は内服中心ですが、多くの場合は弁の状態がだんだん悪化し、それとともに薬の数もどんどん増えていったり、次第に症状をコントロールしきれなくなってきてしまったりします。

JASMINEどうぶつ循環器病センターの手術室です。
循環器手術のための最新の設備が整っています。
手術は「体外循環」という方法で、いったん心臓の拍動を完全に止め、機械製の人工心肺に体の血液を全て流して、そこで酸素交換をしながら、心臓を開いて直接僧帽弁を治します。
手術の成功率も90%近くあるそうで、手術を受けた犬の多くは、薬も殆ど要らないか、全く飲まなくても良くなり、元気で過ごせるそうです。
現時点で、この手術が出来るどうぶつ病院は、国内で3,4施設だと思います。
もちろん当院からこちらの施設までは、距離がかなりありますし、費用もちょっとビックリするくらいかかります。
手術実施可能かどうかも、それぞれの犬で個別の判断基準が必要になります。
残念ながらいまのところ、誰でも気軽に受けることのできる手術というわけではありません。
しかし、このように進歩し続ける先進医療の分野にもつねにアンテナを張り続け、患者さんに情報提供することが出来ればと思っています。
ちなみにJASMINEという略称にひっかけてか、ジャスミン色のあめが配られていました。

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- ペット
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