獣医師の杉井です。
今日はコッカースパニエルのジーナちゃんの様子をご覧頂きたいと思います。
ジーナちゃんは一般家庭のペットではない暮らしをしていたことがあるので、環境の変化に対応するのが苦手です。
これでも、お母さんに協力してもらって病院に足繁く通ってもらい、だいぶ慣れたところでの、今回のちょっと長めのホテルです。
お散歩の後もスタッフに、
「ねぇ、ここから出して、もう帰りたい」と裏口付近でアピール。

診察室に行って「ここが開いたらお母さんがお迎えに来るはず」と扉を大注目。

玄関に来ると、もうこっちを見向きもせず、ずっと外を眺めてはウロウロ往復してしまいます。

不安感がマックスの状態です。
とはいえ、お家にはまだ帰れませんので、なんとか病院で気を晴らして過ごしてもらう工夫をします。
幸いおやつには目がないので、ちょっと気を引きます。
好みはハードタイプのバリバリかじれるビスケットのようです。

ちょっと乗ってきたので「マテ」もやってみます。

「オテ」も上手に出来ます。

こうしたちょっとした遊びでも、集中してやらせることで「面白いな」と感じてくれます。
また、達成感や満足感も得られるので、不安だった気持ちも和らぎます。
スパニエルにはもともと猟犬の気質も受け継がれていますので、「人間と一緒に何かひとつ共同作業をする」というのはこちらに連帯感や信頼感も持ってくれることが狙えます。
お部屋に戻ってまたすこしおやつを。
でも、これはわざとビスケットをぎゅっと強く指でつまんですぐに放さず、ちょっと食べづらくします。

ジーナちゃん必死で工夫してなんとかビスケットを食べようとしていますね。
舌もいっぱいに使ってがんばります。

こういう時に多くの犬は、「意地悪!なんですぐくれないの?」とは思わず、「よーし、もっと工夫してたくさん食べるぞ-!」と思考がすごく前向きになることが多いです。
ゲーム感覚もプラスしておやつを与えることで、少しの量でもずっとたくさん満足してくれます。
楽しかったね、ごちそうさま。
表情がだいぶ明るくなりました。

そして、このあとお部屋の中でリラックスして寝てくれました。

いろいろな子を見ていると、ケージから出してフリーにしておくことが、必ずしもどんな犬にとってもハッピーなこととは限らないと感じます。
ジーナちゃんは、このあと「わたしのおうち」という感じで、むしろ部屋の中にいる方が不安が少なくなりました。
一頭一頭の生い立ちや性格までよく考えないとなかなか”良い環境”は提供できない、ということなんだと思いました。
今日はコッカースパニエルのジーナちゃんの様子をご覧頂きたいと思います。
ジーナちゃんは一般家庭のペットではない暮らしをしていたことがあるので、環境の変化に対応するのが苦手です。
これでも、お母さんに協力してもらって病院に足繁く通ってもらい、だいぶ慣れたところでの、今回のちょっと長めのホテルです。
お散歩の後もスタッフに、
「ねぇ、ここから出して、もう帰りたい」と裏口付近でアピール。

診察室に行って「ここが開いたらお母さんがお迎えに来るはず」と扉を大注目。

玄関に来ると、もうこっちを見向きもせず、ずっと外を眺めてはウロウロ往復してしまいます。

不安感がマックスの状態です。
とはいえ、お家にはまだ帰れませんので、なんとか病院で気を晴らして過ごしてもらう工夫をします。
幸いおやつには目がないので、ちょっと気を引きます。
好みはハードタイプのバリバリかじれるビスケットのようです。

ちょっと乗ってきたので「マテ」もやってみます。

「オテ」も上手に出来ます。

こうしたちょっとした遊びでも、集中してやらせることで「面白いな」と感じてくれます。
また、達成感や満足感も得られるので、不安だった気持ちも和らぎます。
スパニエルにはもともと猟犬の気質も受け継がれていますので、「人間と一緒に何かひとつ共同作業をする」というのはこちらに連帯感や信頼感も持ってくれることが狙えます。
お部屋に戻ってまたすこしおやつを。
でも、これはわざとビスケットをぎゅっと強く指でつまんですぐに放さず、ちょっと食べづらくします。

ジーナちゃん必死で工夫してなんとかビスケットを食べようとしていますね。
舌もいっぱいに使ってがんばります。

こういう時に多くの犬は、「意地悪!なんですぐくれないの?」とは思わず、「よーし、もっと工夫してたくさん食べるぞ-!」と思考がすごく前向きになることが多いです。
ゲーム感覚もプラスしておやつを与えることで、少しの量でもずっとたくさん満足してくれます。
楽しかったね、ごちそうさま。
表情がだいぶ明るくなりました。

そして、このあとお部屋の中でリラックスして寝てくれました。

いろいろな子を見ていると、ケージから出してフリーにしておくことが、必ずしもどんな犬にとってもハッピーなこととは限らないと感じます。
ジーナちゃんは、このあと「わたしのおうち」という感じで、むしろ部屋の中にいる方が不安が少なくなりました。
一頭一頭の生い立ちや性格までよく考えないとなかなか”良い環境”は提供できない、ということなんだと思いました。
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