獣医師の杉井です。
今日はお昼の時間にめぐみ先生が講師となって動物行動学についてのレクチャーを開きました。
「動物行動学」とは、動物がある行動をしたとき、なぜそういう行動をするのか、どういう気持ちでいるのか、を学ぶ学問です。
人間で言うと「心理学」に近い分野と言えるかも知れませんね。
もちろん、病気や怪我を治すために、動物の体のことを知っていなくてはいけませんが、行動学を学び、動物の【心】を知ることも、とても重要なことだと思っています。
なぜなら、「動物にやさしく」するためには、動物達がどう感じ、どう考え、どう行動するか、を知らなくてはいけないからです。
例えば、人間の場合、小さな子供が公共の場で騒がないようにするために「○○ちゃん静かにしてようね?」と声かけをしたりすることがよくあると思います。
ところが犬がワンワン吠えて騒いでいるときに、「○○ちゃん静かにしてようね?」と声かけをしてしまうと、ほとんどの場合静かになりません。
それはどうして?犬はそれをどういう風に受け取っているの?それならどうやって声を掛けたら良いの?
答えは、
「犬を無視する」
ではなく、
「黙って、動きを止め、犬をじっと見守る」
が多くの場合効果的です。
犬は人間の言葉を理解できませんから「静かにしていようね?」と声を掛けても、その文章の意味は分かってくれません。
そして飼い主さんに声を掛けられると嬉しくなり、声かけ自体がごほうびの役割を果たしやすくなってしまうのです。
そうするときゃんきゃん騒いでいるときに声を掛ければ掛けるほど、騒ぐことにご褒美をくれて飼い主さんは褒めてくれているんだ、と勘違いしてしまいます。
そしてキャンキャンは収まるどころかかえってひどくなってしまうのです。
動物のものの捉え方や理解の仕方を知らなければ、彼らに対してよりよい医療の場を提供することは出来ないのです。
そういうことを一緒に考える場になりました。

今日はお昼の時間にめぐみ先生が講師となって動物行動学についてのレクチャーを開きました。
「動物行動学」とは、動物がある行動をしたとき、なぜそういう行動をするのか、どういう気持ちでいるのか、を学ぶ学問です。
人間で言うと「心理学」に近い分野と言えるかも知れませんね。
もちろん、病気や怪我を治すために、動物の体のことを知っていなくてはいけませんが、行動学を学び、動物の【心】を知ることも、とても重要なことだと思っています。
なぜなら、「動物にやさしく」するためには、動物達がどう感じ、どう考え、どう行動するか、を知らなくてはいけないからです。
例えば、人間の場合、小さな子供が公共の場で騒がないようにするために「○○ちゃん静かにしてようね?」と声かけをしたりすることがよくあると思います。
ところが犬がワンワン吠えて騒いでいるときに、「○○ちゃん静かにしてようね?」と声かけをしてしまうと、ほとんどの場合静かになりません。
それはどうして?犬はそれをどういう風に受け取っているの?それならどうやって声を掛けたら良いの?
答えは、
「犬を無視する」
ではなく、
「黙って、動きを止め、犬をじっと見守る」
が多くの場合効果的です。
犬は人間の言葉を理解できませんから「静かにしていようね?」と声を掛けても、その文章の意味は分かってくれません。
そして飼い主さんに声を掛けられると嬉しくなり、声かけ自体がごほうびの役割を果たしやすくなってしまうのです。
そうするときゃんきゃん騒いでいるときに声を掛ければ掛けるほど、騒ぐことにご褒美をくれて飼い主さんは褒めてくれているんだ、と勘違いしてしまいます。
そしてキャンキャンは収まるどころかかえってひどくなってしまうのです。
動物のものの捉え方や理解の仕方を知らなければ、彼らに対してよりよい医療の場を提供することは出来ないのです。
そういうことを一緒に考える場になりました。


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