獣医師の杉井です。
今日は診療後に、いつもお世話になっている病理検査のラボが開催するセミナーに参加してきました。
病理検査とは、
病気になっている(と思われる)臓器の細胞を顕微鏡で観察して、どんな変化を起こしているか、実際にどんな病気にかかっているかを調べる検査です。
動物(人間も)の体は細胞で出来ています。
ですから病気になるとほとんどかならず悪くなっている臓器の細胞に変化が現れます。
それを顕微鏡で見定めるのが病理検査の役割です。
主に、からだにできる”しこり”や”できもの”を手術で取り除いたり、検査用に一部取り出したときにそれが「腫瘍かどうか?」「腫瘍であれば良性なのか悪性なのか?」を調べていく目的でこの検査を行います。
ただ、最近はそれだけではなく、いろいろ他の病気でも病理検査を行う機会が多くなりました。
細胞レベルの変化を病理検査で調べて、その情報を治療に活かしていく方が治療の効きが速かったり、確実だったりするからです。
ただ、数十兆個あるといわれる体の中の細胞を闇雲に顕微鏡で見ていては病気となる変化を見つけるのにとても時間がかかってしまいます。
そこで動物病院で血液検査、レントゲン検査、超音波検査などなどで、体のどの部分にどのような異常がありそうなのか、絞り込んでいきます。
さらに、どのような方法で細胞を取ればより正確性の高い病理検査を行えるのか、を考えるのも動物病院の獣医師の知恵の磨きどころです。
このように、病理検査は動物病院の獣医師と検査ラボの獣医師とのコンビネーションが大切なのです。
今回は、我々臨床の現場から送られてきた膨大な病理検査依頼のデータを集めて調査したときの「この症状の時はこんな病気が多いでしょう」「この病気はこう検査するのがいいですね」という病理検査ラボ側からの提案というような発表が多くありました。
そこへ参加した獣医師が色々意見を出して、とても中身の濃いディスカッション(議論)が出来ました。
病理検査をうまく使って、より正確な診断を下すことで、動物達の健康や病気の治療にさらに役立てていく必要があるな、と改めて思いました。
今日は診療後に、いつもお世話になっている病理検査のラボが開催するセミナーに参加してきました。
病理検査とは、
病気になっている(と思われる)臓器の細胞を顕微鏡で観察して、どんな変化を起こしているか、実際にどんな病気にかかっているかを調べる検査です。
動物(人間も)の体は細胞で出来ています。
ですから病気になるとほとんどかならず悪くなっている臓器の細胞に変化が現れます。
それを顕微鏡で見定めるのが病理検査の役割です。
主に、からだにできる”しこり”や”できもの”を手術で取り除いたり、検査用に一部取り出したときにそれが「腫瘍かどうか?」「腫瘍であれば良性なのか悪性なのか?」を調べていく目的でこの検査を行います。
ただ、最近はそれだけではなく、いろいろ他の病気でも病理検査を行う機会が多くなりました。
細胞レベルの変化を病理検査で調べて、その情報を治療に活かしていく方が治療の効きが速かったり、確実だったりするからです。
ただ、数十兆個あるといわれる体の中の細胞を闇雲に顕微鏡で見ていては病気となる変化を見つけるのにとても時間がかかってしまいます。
そこで動物病院で血液検査、レントゲン検査、超音波検査などなどで、体のどの部分にどのような異常がありそうなのか、絞り込んでいきます。
さらに、どのような方法で細胞を取ればより正確性の高い病理検査を行えるのか、を考えるのも動物病院の獣医師の知恵の磨きどころです。
このように、病理検査は動物病院の獣医師と検査ラボの獣医師とのコンビネーションが大切なのです。
今回は、我々臨床の現場から送られてきた膨大な病理検査依頼のデータを集めて調査したときの「この症状の時はこんな病気が多いでしょう」「この病気はこう検査するのがいいですね」という病理検査ラボ側からの提案というような発表が多くありました。
そこへ参加した獣医師が色々意見を出して、とても中身の濃いディスカッション(議論)が出来ました。
病理検査をうまく使って、より正確な診断を下すことで、動物達の健康や病気の治療にさらに役立てていく必要があるな、と改めて思いました。

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