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埼玉県志木市のアポロどうぶつ病院です。犬、猫、フェレット、ウサギ、ハムスターの診察をしています。

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「犬の運動器疾患の治療の今」というセミナーに参加してきました。

  • 2016.01
  • 31

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獣医師の杉井です。

今日は午前中の診療が終わった後、都内で行われた「犬の運動器疾患の治療の今」というセミナーを聴講してきました。



大学の先生お二方が講師としてお話しをされました。

一人目、北海道大学の奥村先生という方は「変形性関節症」という病気の治療について。

変形性関節症とは、色々な原因から足の関節の軟骨が減っていき、跛行(びっこ)や足の痛みが出てくる病気の総称です。

軟骨には神経がないので、最初の軟骨だけに異常が始まっている段階では、跛行(びっこ)や痛みは起こりません。

軟骨の障害が進んで、軟骨の下側にある骨自体に影響が及んでくると、骨には神経があるので、体が障害を感じ取って様々な症状が出始めます。

つまり、症状が出てきたときには既にある程度病気が進行していると考えないといけないのです。

変形性関節症の症状の進み方や、その際の細胞レベルの細かい変化について学ぶと共に、内科的治療として、鎮痛剤をどう使いこなしていくか、を学んできました。

うまく使えばただ痛みを取るだけでなく、症状の進行防止や改善にも役に立つ、と言うことが分かりました。



続いて、二人目、日本大学の枝村先生からは「高齢化と共に増加する様々な関節疾患について」のお話しがありました。

日本では現在2000~3000万人の方が関節疾患を持っていると言われていますので、その割合は4~6人に1人ということになりますが、

動物でも、例えば欧米では5頭に1頭の割合とも言われ、枝村先生自身が調査されたところによると日本で飼育されている犬の場合、10歳以上の44.3%に何らかの関節疾患があったそうです。

ただ、人間と話の出来ないせいか、動物の関節の痛みや症状に気づいていない飼い主さんも多く、病気が見過ごされているケースも多いのでは無いかと言うことでした。

ご自身の飼っている犬にこのような変化があれば、それは関節に病気が出ているせいかもしれません。

1)散歩に行きたがらなくなった。散歩に行っても走らず、ゆっくり歩くようになった。
2)解散や段差の上り下りを嫌がるようになった。動作がゆっくりになった。
3)家の中や外であまり動かなくなった。
4)ソファー、椅子、ベッドなど高いところへの上り下りをしなくなった。
5)立ち上がるのがつらそうになった。
6)元気がないように見えるようになった。
7)飼主と、他の犬と、またはおもちゃを使って遊びたがらなくなった。
8)尻尾を下げていることが多くなった。
9)びっこを引く(跛行)ようになった。
10)寝ている時間が長くなった、または短くなった。
動物のいたみ研究会-慢性疼痛に関するポイントとチェックリストより)

このような動物が来院したときに、どのように診断し治療していくかも学びました。

ご自分の飼ってらっしゃる動物はいかがでしょうか?

心配な症状があればいつでもご相談下さい。



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